2009年01月30日

Novoflex Panorama VR System PRO2を組み立てる

Novoflexタイトル
このパノラマ雲台は、マンフロット303SPHの後継として使うつもりで購入しました。2年近く使ってきた303SPHですが、もうちょっと洗練された造りのものに交換したいという欲求が高くなっていました。カイダンや360プレシジョンなど他に候補はありました。でも、実機を触れたということ。すべての構成パーツが別途購入できる、つまり補修あるいはカスタマイズが容易に出来るということ。これが購入の決め手です。このシステムならば、長く使えると判断したわけです。だったら、多少高額でもいいや、そう思って購入したのです。てなわけで、この雲台で使う5DMark2を載っけてみました。

ロテーター

ノーダルニンジャパッケージの内容物は先日のエントリーで紹介しました。まずはシステムの核になるロテーターベースです。パノラマQプロと呼ばれる、バリアブルクリックストップ機能を持つタイプです。6/8/10/12/15/18/24/36段で設定可能。もちろん、フリーストップにすることもできます。手前の青いノブをひねるだけで簡単に設定できます。回転させるとオイル(グリス)でも封入されているかのような、感触が心地いいです。でも、こればっかりは使い込んでどう変化するかを見極めなければなりません。公称スペックは630g。高さ35mmと薄型ですが、最も長い部分で150mm近くあります。ノーダルニンジャと比較すると、「でかっ!」って感じです。

Qシステム
パノラマQプロにQPL-VRプロという名称のベースアングルを取り付けます。さて、ノボフレックスでの「Q」は、QマウントあるいはQシステムと呼ばれている、クイックリリース機構の愛称を意味します。構造は、上の写真でおわかりいただけると思いますが、とっても単純。ガイドに差し込んで、ノブで締め付けるだけ。ただ、それぞれの工作精度が高いからでしょうけど、非常に扱いやすくかつ信頼性の高い固定が可能です。ノブの締め込みトルクによるズレもありません。スライドも容易にできるので、パノラマ雲台としての用途にもピッタリです。

ベースアングル

ボトムカットパノラマQプロ(ロテーター)にQPL-VRプロ(ベースアングル)を取り付けた状態です。写真でわかる通り、このシステムではロアアームと垂直アームを一体型にしたL字型ベースアングルを使用しています。このベースアングルは、補強用のブロックが接合部分に入れられています。ここが、従来型のVRシステムプロとの最大の相違点です。剛性感も確かなアルミ製のアングルで、かなり細身に作られています。少々のことでダメージを受けないような安心感があります。ただ、デメリットは回転中心から大きく張り出してしまうこと。ボトムカットを掲載しましたが、この張り出し量はでか過ぎます。こればっかりは構造上どうすることもできません。仕方ないので、実際の撮影時にはボトムカットを一枚余計に撮って合成することにしましょう。

6/8ロテーター
ベースアングルに取り付けた縦回転用のロテーター、パノラマQ6/8です。その名の通り、6/8段のクリックストップ機能を持っています。もちろん、フリーストップで使うこともできます。僕の撮影スタイルでは、縦回転のクリックストップは不要なので、「0」に合わせてあります。回転制御は青いノブで行います。回転は非常に滑らかです。下のノブは、アッパーアームつまりカメラ取り付けアームを固定するためのものです。ちなみにこのロテーターベースは、今回からノボフレックスのパノラマ雲台のラインナップに加わったVRシステム6/8のロテーターベースに採用されています。

スケール
真横から見たパノラマQ6/8です。角度目盛りが刻まれていますが、スケールは180°×2。ちなみに、僕がこれまで使ってきた303SPHとノーダルニンジャは、いずれも90°×4のスケールでした。この90°×4のスケールに慣れてしまっているため、正直言って思いっきり違和感です。縦回転ではしばらくの間は、このスケールで混乱しちゃうかも知れないと思っています。早く慣れなくちゃ。

アッパーアーム
QPL-パノラマという名称のアッパーアームです。縦回転のロテーターベースへの取り付けは、先に書いたQマウントによる固定になります。5DMark2なら余裕で保持できます。試しにバッテリーグリップが付いた40Dも載せてみましたが、余裕を感じました。やはりアルミ削り出しで精度と剛性の高さを感じる造りです。右側にあるプレートは、装着物の位置と角度を正確に出すためのガイドです。303SPHとノーダルニンジャでは「いつも大体同じような位置」に固定していたカメラが、「いつも必ず同じ位置」で固定できるようになりました。これは、ガイドのだけではなく、締め込みトルクによるズレがないおかげでもあります。

ヒキサゴンレンチ
Qマウント部以外の締め込みは、コインかヘキサゴンレンチが必要になるネジが使われています。そのためでしょうけどヒキサゴンレンチが、システムに同梱されていました。ドイツのHAFU製。知名度は高くはないけど、プロには愛用者が多いって聞いたことあるメーカーです。それがホントだとしたら、このレンチ結構お値段するんじゃないかって、気になります。システム価格に影響あるんじゃないかと、小市民的な感想を持ちました。中国辺りで作った粗悪さ丸出しのL字レンチじゃないことには、好感は持てますけど…。

ラストカット
303SPHに比較すれば、このシステムは明らかに軽く作られています。この軽さは撮影を非常に楽にすると思っています。もちろん、ノーダルニンジャと比較すれば、間違いなく重量級です。でも、ノーダルニンジャとの比較は無意味でしょう。クラスの違うものの比較ですから。今後は、ノボフレックス+5DMark2、ノーダルニンジャ+KissX2の組み合わせを使い分けていきます。

この新しいパノラマ雲台を使う準備はできました。次なる課題は、キャリングです。303SPHよりは軽いのですが、このシステムは組み上げたままだと、とてつもなく「かさばる」という欠点を持っています。L字型のベースフレームですから、無理もありません。303SPHは垂直アームが折り畳み可能な構造です。ノーダルニンジャは垂直アームを容易に分割できるようにしました。キャリング時には、省スペースを計れます。それが、このシステムではできません。

このシステムの長所のひとつは、各取り付け部の精度が非常に高くて、かつ容易に組み立てができるということです。ですから、完全にバラバラにして運ぼうかというのが、今のところの考えです。これまで使ってきたふたつの雲台は、精度や操作性の問題でフィールドで組み上げるなんて、論外でした。このシステムならそれをやってもいいかも知れません。でも、精度の高い組み付け部も劣化する可能性もあります。ガタガタにはならないと思いますけど…。使いながら答えを見つけていくことにします。
posted by miura_rt at 16:48| Comment(0) | TrackBack(0) | ハードウェア
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